長谷川桜子の「免疫力アップ講座」

免疫力を上げるために

がん治療を大きく変える可能性を秘めている免疫療法
一気に広がった免疫療法

免疫は現代医学の重要な研究領域ですので、心や気と違い受け入れられやすい面があり、一気に広がった感があります。

免疫療法は今後さらなる注目を集める

手術、抗がん剤、放射線という西洋医学の「三種の神器」は確かに一歩ずつ進歩していますが、免疫療法はこれから飛躍的に注目を集めていくことになるのではないでしょうか。

免疫のしくみ

いま、語られているのは、免疫でも目に見える部分だけです。

免疫をシステムとして考える

リンパ球やマクロファージ、サイトカインが、免疫の重要な仕事をしていることに間違いはありません。しかし、免疫をシステムとして考えたとき、これらを有機的につないで動かしている力の存在も考慮に入れる必要があります。

リンパ球の数やNK細胞活性が免疫のすべてではない

免疫とは場の営みです。今は、リンパ球の数やNK細胞活性によって免疫の高い低いが論じられています。もちろん、その理論は一面では正しいのですが、それがすべてではないはずです。

がん治療が大きく変わる可能性も

知人の看護師さんによると、病院の患者さんのなかには、リンパ球数が少なくとも、NK活性が低くても、元気いっぱいの人はたくさんいるといいます。現在は、発展途上ですが、この療法が確立されたとき、がん治療は大きく変わっている可能性があります。

免疫療法の難点は高額な治療費

現段階の免疫療法の多くは、治療費が高額な点が難点とされています。確かに高額ではありますが、治療のための手間や品質の管理を考えると、やむをえないのかもしれません。

すべての代替療法は、免疫に作用する
免疫を上げる方法は免疫療法だけではない

ただ、免疫を上げる方法は、免疫療法だけではありません。これしかないと思い込まないことです。すべての代替療法は、免疫に作用すると考えてもいいでしょう。

太極拳や気功を一生懸命にすることで、免疫療法に匹敵するだけの免疫力のアップにつながることもあるかもしれません。

総合的なアプローチが自然治癒力を向上させる

心のあり方も、食事も大切です。免疫細胞だけにこだわらず、総合的にアプローチすることが、免疫という場の営みを高め、自然治癒力を向上させることにつながっていくのではないでしょうか。